ですので今回はテイルズオブアライズの感想、評価をお話いしていこうかと思います。
(ネタバレが含みますのでご注意ください。)
僕はクリアまでの時間は58時間でした。
テイルズシリーズはすべてプレイ済みです。
レビュー
全体的な評価は85点
テイルズオブシリーズの再始動の意気込みをとても感じる作品でした!面白かったです。
本当にこのシリーズゼスティリアでかなりの信用を失いユーザー離れが多かったのですが、ここまで復活してよかった。
特に良かったのがグラフィックやモーション
PS5が手に入らず泣く泣くPS4でプレイしたのですが、それでもすごくいいと思いましたね。
シナリオも王道で分かりやすくて良かったと思います。
ただちょっと雑かなと思うところもありましたが…
グラフィック
グラフィックは本当に良かったです。
綺麗だけじゃなくてフンンタジーらしさを感じるのが良かったですね。
水彩画風のタッチで幻想的に描かれたグラフィックはまるで絵本をみているかのようでした。
ハードの性能を最大限に生かしているなと思いましたね。
主役キャラたちのグラもとても良いと思いました。
ただモブキャラのグラが省エネ設計で少々残念でしたね。(仕方ないところなんでしょうが)
演出
演出もとても気合入っていたと思いました。
モーションが抜群の出来だったんじゃないかと思います。
1つ1つのシーンでキャラが良く動きます。
特に瞳の動きが良くてこちらにキャラの感情が伝わってくるほどです。
システム
戦闘
今回の戦闘はTPという概念が廃止されたリメイク版PS2ディスティニーを思い出す感じの仕様で、技を好きなように出すことが出来て良かったと思います。
派手な術技をTPを気にせず連続して使用することが出来たのは爽快感がありとても良かったですね。
マイナスポイントは今作はガードが特定のキャラのみで回避がメインなのですが、
敵の予備動作が分かりにくく回避が少し難しかったところですね。
また大型の敵の暴れ攻撃を味方AIがなかなか回避してくれずすぐ沈んでしまうのがマイナスです。
後は回復アイテムの値段がとても高くてすぐに金欠になってしまうのもマイナスでした。
良かったですが、細かい調整が必要だったかなと思います。
サブイベント
サブイベントには力が入っていたと思います。
内容はお使い系が多かったのですが、ただのお使いに終わらずにショートスキットが入って飽きずに進めることが出来ました。
キャラの掘り下げに繋がっていたものも多かったのが良かったですね。
しっかりとした内容のサブイベントも中にはあり、通常のイベントシーンと変わりないクオリティのものも見ることが出来ました。
スキット
システム面での短所を挙げるとスキットでしょうか。
スキットは今までのものと異なりCGとコマ割りを使った漫画風なスキットとなっているのですが、テンポが良くないです。
スキット自体は新しくて良いと思ったのですが…
次のコマに進む所で間があり会話が途切れて気持ち良く見ることが出来ませんでした。
またスキットの内容も説明や面白味の無いものがけっこうあり
数も多かったです。
プレイ時間の四分の一くらいはスキットを聞いていたような気がします。
もうちょっと数を絞っても良かったんじゃないかなと思いました。
シナリオ
シナリオは王道で分かりやすく、考えて作られているなぁっと思いました。
悪評で有名な某作品のようなひねくれている感じは無かったです。
ただ、暗い場面が多く息が詰まってしまう所が多かったです。
物語の都合上描くのが難しかったんでしょうが、明るいシーンをもう少し挟んで欲しかったかなぁっと思いました。
後、盛り上がれるようなシーンであまり盛り上がれなかったりと、
もうちょっと盛り上げる工夫があれば良かったかなぁっと思います。
後はシナリオ後半の伏線の回収が怒涛すぎてもっとゆっくりでもよかったかなぁと思いました。
キャラクター
キャラクターも良かったのですが少し物足りなかったように思います。
キャラに新鮮さがあまり感じられなかったのと、なんか真面目なキャラが多かったからでしょうか。
今までのシリーズにいたようなすごく惹かれるキャラっていうのはあまりいなかったです。
キサラとティオハリム
この2人の関係は好きでした。
主従関係だった状態から普通の関係へ…対等なパートナーとして成長していく感じが良かったです。
生活力無いけど決めるときはビシっと決めるティオハリム
世話焼きのお母さんみたいなキサラ
とても相性の良かった2人だったと思います。
最後の距離感もとても良い。
ただやっぱり出会いのメナンシアのイベントが唐突だったような気がします。
(兄の死で八つ当たりするキサラ、暴走するティオハリムなど)
じっくりやると加入が遅くなってしまうので仕方なかったんでしょうが
リンウェルとロウ
この2人は今一だったです。
ちょっと押しつけがましいカップリングだったように思います。
ロウはなんというか敵側にいた理由があまり掘り下げられなかったりと
ちょっと何で?というところが強くて今一感情移入が出来なかったです。
過去をしっかりと乗り越える描写があれば
リンウェルとの関係にも説得力があったと思います。
リンウェルはキャラデザは好きだったんですが、性格は今一好きになれなかったです。
年相応って感じはいいとは思うのですが、生まれも生まれだし、反乱軍にも所属しているしもっとクールな感じが良かったです。
パーティのムードメーカー的な役が必要なのでその辺は仕方なかったのでしょうが。
敵キャラ
領主たちは魅力的なキャラクターが多かったです。
声優も豪華。
なのに出番が少なくて残念に思います。
ヴォルラーンだけは出番が多かったのですが、
いかんせん性格が小物過ぎて…
最初は大物感あったんですがだんだんと化けの皮がはがれていきましたね。
主人公のライバルポジションだけにもうちょっとちゃんとした信念をもっている奴にしてほしかったです。
後最後空から降ってくるのはどうなんだと思いました笑
最後の大事な場面で笑わしてくるのは良くない
アルウィンとシオン
この2人は良かったです。
まさに主人公&ヒロインという感じ。
最後には結ばれちゃうし。
最初のギスギスした関係からお互いに惹かれあっていくというのが良い。
アルウィンは本当に性格がまっすぐで主人公らしくて良かったです。
シオンはかっこよさとかわいさを兼ね備えたキャラで良かったですね。
特に衣装が変わった後の姿がとても良きです。
まとめ
本作はとても堅実な作りになっていたなという印象です。
残念な点もありましたが、十分に面白かったです。
ボリュームもあって丁寧に作られてるなというのは感じました。
シリーズ再始動にふさわしい出来だったかなと思います。
過去作をプレイしたことない人でも楽しめる作品になっているので、プレイした事が無い方は是非プレイしてみてください。
プラチナトロフィーについて
プラチナトロフィー習得難易度は低いです。
サブイベントをこなして裏ダンジョン攻略したらもうほとんど取れています。
後はちょっとした作業だけ。
ちょっとめんどくさいのがレベル100にする必要がある「強さの頂」
経験値が上がる料理を食べれば数時間もかからずに終わります。
一番めんどくさいのが武器を100種類作成する「アームズマニア」ですが
ドロップ率を上げるアクセサリーを装備すればこれも何時間もかかりません。
前作ベルセリアの「Bの勲章」を取った人なら余裕でしょう。