僕も初め聞いたときはどんな本だって
思ったのですが、
実は普段手にしている本の中に研磨本というのが
存在しているんです!
研磨本と一体どういう本なのでしょうか?
研磨本とは?
研磨本というのは小口研磨された本の事です。
小口研磨というのは、本の小口を書籍研磨機で
削る作業のことなんですね。
主に書店で売れ残って返品されてきた本の
汚れを落とすために行われます。
そして新しいカバーに変えられて新たに出荷されるんですね!
「本のクリーニング」と呼ばれています!
しかし、本のクリーニングと言っておきながら、
研磨された本は研磨機で雑に削られギザギザになり、
見るも無残な姿になります。
上が研磨された本で下が研磨されていない本です。
一目瞭然ですよね!
家の本棚を調べてみてください
何冊かはあると思いますよ!
そしてこの研磨本は書店でも
新品と同じ値段で販売されています。
もちろんネット通販でも例外ではありません。
さすがに新刊が研磨本ということは
ないのですが、
古い本や発売から少し経ったものは
研磨本の可能性があります!
研磨本は返品できるの?
研磨本は見栄えが悪い、手触りが悪い、
汚れが付きやすい、カバーが小さくなっているなど、
何もいいことはありません。
酷いものだとページをめくった時に
パラパラ音がします!
明らかに通常の本と比べると研磨本は
品質で劣っています。
しかもそれで同じ値段なんです
では、返品ということはできるのでしょうか?
答えはNOです。
返品してもらえません。
返品に応じてもらえるのは
「落丁・乱丁本」のみです。
研磨本は基本的に「良本」と
考えられていますので、返品対応はしてもらえません。
小さな出版社なら頼みまくれば対応はしてくれる
かもしれませんが、かなり嫌がられるでしょう。
あまりオススメできる行動ではないですね。
なので、初めから研磨本は避けて買うようにしましょう!
テレビドラマ化やアニメ化映画化された作品は重版
されますので、そのタイミングなら研磨本は少ないと思います。
まとめ
本のクリーニングといいながら、
汚らしくしている小口研磨。
古い本ならともかく、綺麗な状態のものも
時間がたてば問答無用で研磨してしまいます。
これははたして新品といってもいいものなのでしょうか?
最近は電子書籍が流行ってきています。
こういうのを続けていると、モノとしての本が
売れなくなってしまうのではないでしょうか?