たまに耳にしますが、
多くの方は自分には関係ないと思っていることでしょう。
ですが、多額の借金や、家のローンがある場合
いつ、突然返済できなくなるかもしれないです。
今日は債務整理についてや、
その体験談をお伝えします。
債務整理とは?
債務整理は、債務、いわゆる借金を整理
するこということです。
債務整理の一つの方法として、
たまに耳にする自己破産という方法があり、
他にも、個人再生や任意整理、
それから特定調停もあります。
家のローンが原因で債務整理となってしまった体験談
現在は、多額のローンを組もうとすると、
審査をされるんですが、
80年代のバブルの時代は簡単に
お金を貸してくれるケースが多かったんです。
それが順調に返済できていれば何の問題も
なかったのですが、
バブルが終わった後、それを返済できなくなったという
体験談は本当によく聞きます。
土地を購入したり、家を建てたり、
ビジネスなどで、多額の債務があった方は、
バブル後に返済に苦しみ、債務整理をする事に
なるケースも多いんです。
ここで、一つの体験談をお伝えします。
僕の知り合いの40代の男性です。
彼はバブル絶頂期に家を購入しました。
他にも消費者金融やクレジットカード系などから借金があり、
合計して5000万円ほどの借り入れがあったそうです。
仕事は普通のサラリーマンで、40代で働き盛り、
収入もそれなりにあったので、マイホームを建てることにしました。
丁度、バブルの絶頂期で、給料もそれなりに高かったようですが、
貯金がなかったため、頭金が用意できず、
住宅ローンのほかにも、銀行、消費者金融で借り入れをしたんです。
共働きで返済をする予定だったんですが、
その矢先に奥さんが病気で倒れ、
働けなくなりました。
住宅ローンの返済がままならず、
また追加で、銀行、消費者金融に借り入れをするようになり、
みるみるうちに負債が増えていったんです。
この方は最終的に自己破産となりました。
共働きで借金返済していく計画だったんですが、
その矢先に、奥さんが病気で働けなくなってしまったんです。
その為、住宅ローンの返済がままならなくなり、
また追加で、銀行、消費者金融、借り入れをするようになり、
みるみるうちに負債が増えていったんです。
そして最終的に自己破産になりました。
この方の体験談によると、家を購入すると決めたころは、
ボーナスが100万円以上、年収にすると700万円近くあったようです。
そして、奥さんも働いていたので、
返済計画はかなり高めに設定していても、余裕がある状態でした。
家の建築費や、土地代で、合計4500万円以上になり、
住宅ローンには上限があるので、
足りない分を消費者金融などから借り入れました。
この体験談で疑問に思う事は、それほどの借り入れがあって、
さらに追加で借り入れをする際に、
審査はどうだったのだろうということです。
実は、その頃、審査はかなり甘かったようです、
審査自体のゆるさが、その後の債務整理に
繋がってしまったんですね。
借り入れの目的が「家を建てる」ということならば、
複数の銀行がお金を貸してくれる時代でした。
さらに足りない分は、カードローンや、消費者金融などから、
何百万も借り入れしたということです。
もちろん、カードローンや消費者金融は、銀行より
断然金利が高いです。
当時は20パーセント以上はあったと思いますが、
無謀にも、こうしたところから借りてしまうことは、
後の債務整理に繋がってしまいます。
金利が高くても、そもそもの収入が高いですから、
さらに奥さんも働いているということで、
返済に関しての審査はどこも簡単に通ったそうです。
いつ、もし何が起こって、働けない状態になるかもしれないとい事は、
収入が高く景気がいい頃には考えないものなのでしょうね。
バブルがはじけてからの人生転落した体験談は、
他にもよく聞きますが、
この方も、収入ダウン、共働きだった奥さんが病気になるなどで、
返済に困るようになったのです。
給料がダウンしたことも、ボーナスがカットされたことも
かなり大きな打撃ですが、
それに加えて、奥さんの病気の治療費に、
かなりのお金がかかってしまった事も
債務整理をするきっかけのひとつです。
家を売ることを決心して、
なんとか返済に回したんですが、家の売値は
購入したときの僅か3分の1程度の価格にしかならなかったそうです。
これは、バブル期に買った建物が、
その後、大暴落して、結果、債務整理することになってしまった
体験談と同じですよね。
家を手放してしまったのに、
負債はまだかなり残ってしまっている状態です。
最後のほうは、また、別のカード会社から、
10万円や20万円単位でお金を借りていき
ほかの返済に充てるという悪循環に陥ってしまいました。
次第に、とうとう貸してくれる業者が無くなってしまい、
最後は債務整理で自己破産をすることになってしまいました。
長い間の苦しみから解放されると思いきや、
債務整理、自己破産は、大きな傷を心に残すことになります。
お子さんがいて、ご家庭もある場合はもちろんのこと、
世間体も気にするでしょうから、他の人に知られないようにことを
運ぶことは気持ちも休まらないでしょう。
弁護士事務所に通ったり、裁判所に行ったりと、
自己破産が決定するまで、精神的にもきつい日々だと思います。
このような体験談は、バブル期に多額の借金を負った方のなかでは、
珍しくないケースでしょう。
キャッシングから債務整理となった体験談
クレジットカードにはキャッシング機能という機能が
付属しています。
カードを発行することが出来れば
以後は気軽で自由にカードでお金を
借りることができてしまいます。
そんな時代ですから、無計画にキャッシングをしすぎてしまい、
返済に困り、債務整理をすることになるという体験談も多いんです。
その結果、自己破産をしなくてはいけなくなる方も
増えています。
銀行などからの借りれをと違って、割と若い方でも、
気軽にキャッシングという方法で、
クレジットカード会社から借金をすることが出来てしまいます。
とにかくかなり簡単ですので、無計画で借りる方も増えていって、
「欲しいものをどんどん買っていったら最終的に借金が膨らんでいた」
という、なんともおそまつな結果を招いている方もいらっしゃるんです。
キャッシングとはいっても、借金には変わりありませんので、
計画を持って借りていくことが大事ですよね。
ここでご紹介する体験談は、20代女性で、
借金の合計が500万円以上、最終的に自己破産となってしまった方です。
この方は自分のショッピングなどだけではなく、
親の事業を助けたいために、自分名義のクレジットカード会社や、
消費者金融などからお金を借りました。
とにかく、審査が簡単ですので、
若くても収入が低くても、
いろいろな業者が貸してくれるのです。
返済が追いつかなくなってくると、
自宅、職場に業者が来て催促をしに来るのですが、
そんな生活に耐えられなくなり、
結果、家族全員で債務整理をすることになりました。
きっかけは、父親が長年夢見てきた
念願の工場経営をすることになったことです。
家族で喜んでいたのも、つかの間、
仕事が思うように入ってこないようになり、
深刻な事態に陥ってしまったんです。
そして、工場は経費も払えない、
従業員の給料も出すことが出来ない状態と
なってしまったんです。
そんな父親を助けたいと思い、
娘さんが自分のクレジットカードで
お金を借りるようになりました。
この体験談の中では、
これが債務整理に至るまでの、
借金のスタート地点となります。
当時、彼女はそれほど収入が高いわけでもなく、
アルバイトにも関わらず、クレジットカードを作り、
50万円を借り入れることが出来たとのことです。
それまでは、キャッシングを全く使っていなかったので、
最初の限度額が50万円、その半年後には100万円となりました。
他にもカードを使って、信販系カードから50万円、
クレジット系から30万円、そしてさらに別のクレジット系から20万円と、
限度額一杯、キャッシングしたようです。
体験談でもよく聞かれることですが、
このような例でクレジットカードを増やすと、
一社のあたりで貸してくれる限度額は
だんだん下がってくるようなシステムになっております。
このようにいていかないと、多くのクレジットカードで
同時に借金を重ねて、返済できなくなり、
債務整理となる方が増えるからですね。
こうした借り入れを行っても、父親の工場は
持ち直すことが出来なかったようで、
さらに、その埋め合わせの為
消費者金融からお金を借りることになりました。
少し前は、とってもゆるい審査でしたから、
消費者金融会社のスタッフと直接対面することもなく、
自動契約機を使ってすぐにカードを入手できました。
氏名や住所、生年月日、勤務先と、クレジットなどの
借入残高を確認できれば、
すぐにカードを発行してくれるシステムになっておりました。
そして、その場ですぐに30万円を借りることができたようです。
消費者金融との契約には、
「無断で返済が遅れたとき、規定により処置を取る」
という旨を書いてあると思いますが、
実際にそうなってみないとどのようなことかはわかりません。
3社の消費者金融でお金をかりることができたので、
合計して300万円ほどの借金になりました。
娘さんは当時月収19万円で、
返済は14万円という非常に苦しい生活が始まります。
当時、収入がない家族全員を養う必要もありましたので、
厳しい取立てを受けながらも生活を続けるという辛い日々です。
やがて、高い金利で増え続けた借金は、
合計500万円ほど膨れ上がります。
返済が遅延して3ヶ月を過ぎると、取立ての方が、自宅、仕事場に
所構わずやってくるようになり、
居留守を使うと、窓をドンドンと叩いたりして
更には窓を割ったり、
常に脅す口調で大変怖い思いをしていたそうです。
消費者金融の取立て屋に関する体験談は、
色々と聞きますが、
本当に身の危険を感じるくらい怖いらしいですね。
さらには、大声で喚くなどして、
近所に借金のことがばれてしまうように
わざとやってくるそうです。
取立て屋が会社にも立て続けに来てしまったので、
結果、会社も辞めることになり、
収入もなくなってしまいました。
そして、家族で最後の手段としてやった事は
債務整理の自己破産でした。
「今までの人生を反省し、最初からやり直すことが出来る」
と弁護士さんから相談されて、決心をしたそうです。
家も売り、工場も手放し、
家族は0からやり直す事にしました。
自己破産した方は今後、クレジットカードを
作ることが出来なかったり、
職業によっては就職が困難になったりするそうです。
まとめ
債務整理をすればたしかにお金の問題は
解決できるかもしれません。
ですが、心に大きな傷が残ることでしょう。
債務整理をする事がないような
生活を送りたいですね。